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【民泊トラブル】近隣住民とトラブルになりやすい「騒音問題」の実例と対策。

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[掲載日]2018/05/17 287 -

民泊を営業するオーナーにとっては、空き家や空き部屋を有効に活用でき、民泊を利用するゲストにとっては宿泊費を節約できるなど双方にメリットの多い「民泊」ですが、その一方で様々なトラブルも多発しています。

特に、外国人観光客に民泊施設を貸し出したことによるトラブルが最も多く、その中でも「騒音」による苦情・トラブルは後を絶ちません。

騒音トラブルの実例

  • ベランダや庭でバーベキューをして騒ぐ
  • マンションの共有スペースや公園などに集まって騒ぐ
  • 夜中に大声で話す
  • 大音量で音楽を流す
  • キャリーバッグを転がす音がうるさい

普通の住宅を貸し出す民泊施設では、仲間同士、大勢で集まるには狭いのでしょう。

そのため、マンションの共有スペースや、近所の公園などにお酒を持って集まり、騒いでトラブルになることも起こっています。

騒音だけでなく、中には大きな声で話す外国語の会話にストレスを感じ、健康被害を受けてしまった住民もいます。

民泊施設で騒音トラブルが起きやすい理由

民泊施設が普通の住宅であること

ホテルや旅館といった宿泊施設は、「建築基準法」や「旅館業法」によって、建てられる場所に制限がかけられているため、商業地域にあることがほとんどです。

しかし、民泊施設は「住宅」という位置づけになっているため、ホテルや旅館といった宿泊施設と違い、住宅地の中の普通の住宅(一戸建てやマンションの1室など)で営業することが可能です。

静かな住宅街で民泊営業が行われるということ、ホテルや旅館などのようにしっかりとした防音対策が取られていないことで、騒音トラブルが起こりやすいのです。

外国人観光客のマナーの問題

様々な地域から訪れる外国人観光客。
習慣が違うのは当然のことで、自分の国では当たり前に行っていることが日本ではマナー違反になってしまうこともあります。

外国人ではないのですが、自然豊かな地方から出てきた人と親しくなり、賃貸マンションでルームシェアをした経験があるのですが、テレビを見るときの大音量に驚いて口論になったことを思い出しました。

普段からその音量で生活していた友人。

住宅と住宅の距離が離れてるため苦情を言われた経験もなく、自分自身も騒音に悩まされたといった経験もなかったため、私に言われるまでこの音量での生活が近所迷惑になるんだという概念がなかったようなのです。

同じ日本人でもこのようなことが起こるので、外国人観光客なら、なおさら理解できないかもしれません。

普段は大騒ぎをしない人でも、海外に来ているという高揚感も手伝っていつも以上に騒いでしまうこともあるでしょうし、旅行中であれば、時間を気にせず夜遅くまで行動して帰宅が深夜になることもあるでしょう。

静かな深夜の住宅街では、家に出入りする音、部屋を歩く音も騒音になってしまいます。

民泊施設での騒音トラブル対策

近隣住民との騒音トラブルが多発し、通報や苦情を受けてしまうと最悪の場合、民泊の営業を停止・撤退させられる可能性があります。

そのため、騒音トラブル対策は必須といえるでしょう。

【騒音トラブル対策】民泊のための物件を探す場合は?

既に所有している物件でなく、民泊営業のために物件を探すのであれば、閑静な住宅街は避け、多少の音なら「騒音」と判断されにくい場所を選ぶことも騒音トラブル対策として有効でしょう。

  • 周りも騒がしい場所を選ぶ・・・線路沿い・通行量の多い大通り・繁華街の近くなど
  • 集合住宅は避ける・・・隣家との距離がある住宅・田舎の民家・別荘などを選ぶ

【騒音トラブル対策】外国人観光客へのマナーの徹底

騒音が気になりにくい立地にある物件を選んでも、観光客のマナーが悪ければ、騒音トラブルは起きます

民泊施設を貸し出す際に「民泊のルールや日本で生活する上で守るべきマナー」をきちんと指導し徹底させることが大切です。

その際は、次のような具体的なルールを示すと外国人観光客にも伝わりやすいです。

  • ドアは静かに開け閉めしてください
  • テレビの音量は「20」までにしてください
  • 部屋は静かに歩いてください
  • 〇時以降は、パーティはしないでください
  • 洗濯機の使用は〇時までにしてください など・・・

【騒音トラブル対策】民泊施設の防音対策

ホテルや旅館のような完全な防音対策は不可能ですが、対策を行うことで音の伝わり方を軽減することはできます。

  • 床に「防音カーペット」を敷く
  • カーテンを厚手のものにする
  • ドアや窓を二重のものにする など・・・

【騒音トラブル対策】ホームステイ型の民泊営業をする

民泊には、家主居住型(ホームステイ型)と、家主不在型(投資型)の2種類がありますが、騒音トラブルが起きやすいのは、圧倒的に家主不在型(投資型)です。

家主居住型(ホームステイ型)の民泊では、オーナーの目があるためゲストも気をつけてくれますし、オーナーがその都度注意することもできるからです。

宿泊客を制限する

少しでも騒音トラブルを避けるため、乳幼児やペット受け入れ不可という民泊施設も多いです。
普段は大人しい赤ちゃんやペットでも、環境が変わることでいつものように大人しく過ごせるとは限らないからです。

また、宿泊施設での飲酒を禁止することで、お酒を飲んで騒ぐことを目的としている観光客が来ることを防ぐこともできます。