【民泊トラブル】訴訟にも発展しかねない外国人観光客のゴミ出し問題。
[掲載日]2018/05/15 669 -

住宅地の中で営業が行われている「民泊」。
ホテルや旅館などの宿泊施設と違い、部屋の掃除は宿泊客が行うのが普通ですが、その時に問題となるのが「ゴミ」です。
民泊のオーナーと一つ屋根の下で生活する家主居住型(ホームステイ型)の場合は問題はないのですが、オーナーが別の場所に住んでいる家主不在型(投資型)の民泊の場合は、近隣住民とトラブルに発展することが多いといいます。
民泊のゴミ出しによるトラブルの実例
- ゴミ出しの日時を守らない
- 分別ができていない
- 家の前や共用部分にゴミが散乱するようになった
- ベランダからゴミをポイ捨てする
- トイレにタバコの吸い殻を流す
ゴミの出し方を守らない
ゴミ出しの日時を守らない、分別ができていないといった問題は、日本人同士でも経験がある人が多いのではないでしょうか。
ゴミの分別のルールや、ゴミを出せる曜日などは、地域によっても異なってくるため、実際、私でも「これは何ゴミ?」と不安になり調べることもあります。
日本では常識になっているゴミ出しの日やゴミの分別ですが、もちろんこのような習慣がある国ばかりではありません。
国によってゴミの処理方法も違うため、ゴミ出しのトラブルが後を絶ちません。
ゴミのポイ捨てや異臭問題
日本の道路にはゴミが落ちていなくて清潔とよく海外では言われていますよね。
海外では、ゴミやタバコのポイ捨てが常態化している国もあります。
民泊施設である集合住宅のベランダから生ゴミを捨てる外国人観光客や、共用部分にゴミを捨てていく外国人観光客も多く、近隣住民が悪臭や後片付けに悩まされています。
民泊でゴミのトラブルを避けるためには?
日本ではマナー違反の行為であっても、自国ではマナー違反どころか至極当然のことである場合も多いため、なかなか解決されないゴミ問題。
注意しても言葉の壁もありうまく伝わらなかったり、毎回違う外国人観光客が泊まっているため、そのたびに注意しなくてはならずストレスになるといった苦情も起こっています。
民泊で出たゴミを別のマンションのゴミ置き場に不法投棄したり、近隣住民が注意しても一向にゴミ出し問題が改善されないということで、訴訟に発展したケースもあります。
近隣住民とトラブルになれば、最悪の場合、民泊の営業停止や撤退することになるため、対策が必要です。
【対策1】ゴミ出しマニュアルの作成
民泊のオーナーは、外国人宿泊者に対して、日本で生活する上でのマナーやルールを説明をする必要があります。
毎日ゴミは出せないこと、ゴミが出たらどのように分別するかの手順、ゴミのポイ捨てはしないこと、トイレにゴミを流さないことなど、しっかりとマニュアルを作成して外国人観光客に手渡し、日本のルールを伝えましょう。
【対策2】オーナーがゴミ出しを行う
いくら契約の際に、ゴミ出しに関する日本のルールやマナーを伝え、マニュアルを渡しても、理解されず守ってもらえない可能性も考えられます。
今後日本に暮らす外国人ならともかく、短期滞在者である外国人旅行者に日本の細かいゴミ出しのルールを守ってもらうのは容易ではありません。
できるのであれば、民泊のオーナーがゴミの分別・ゴミ出しを行うのがトラブルを回避するためには有効です。