【民泊トラブル】セキュリティや治安悪化を懸念する住民からの苦情。
[掲載日]2018/05/16 851 -

外国人観光客の利用による様々なトラブルが発生している「民泊」ですが、最も多いのが、セキュリティや治安悪化を懸念する苦情です。
民泊で多い「セキュリティ」「治安」に関する不安の声
- 不特定多数の外国人観光客が出入りするので不安
- オートロックが無意味になってしまっていると感じる
- 犯罪の温床になってるのではないかと心配
特に、マンションなどの集合住宅の一室で行う「民泊」で起こりやすいトラブルです。
共有部分も多く、隣の部屋とは壁1枚隔てているだけという環境にある集合住宅での民泊では、騒音問題やゴミ出し問題はもちろん、セキュリティ面での苦情やトラブルも多くなっています。
不特定多数の外国人が自由に出入りする不安
セキュリティを重視してオートロックのマンションを選び、高い家賃を払っているにもかかわらず、ある日急に隣の部屋で民泊の営業を始められたらどうでしょうか。
不特定多数の外国人が入れ替わり立ち替わり自由に「民泊施設」に出入りすることになるのですから、オートロックが無意味になってしまいます。
犯罪の温床になっているのではないかという不安
集合住宅の民泊は、オーナー不在型(投資型)の営業形態であることがほとんどなので、鍵の受け渡しが手渡しではなく「キーボックス」で行われることが多いです。
キーボックスとは、鍵を安全に保管しておくことができるボックスです。
暗証番号を合わせると開錠される仕組みになっており、壁掛け式や南京錠のようなものまで種類も豊富です。
安全に鍵の保管ができるため便利なキーボックスですが、「民泊」の鍵の受け渡しに利用すると、手渡しと違い身元確認が曖昧になりがちです。
宿泊料金の安さも相まって、違法薬物の密売組織の潜伏先、麻薬売買などの不法取り引きの場、性風俗業の場といった犯罪者の拠点になってしまうのでは?と住民が不安になるのも当然です。
実際、キーボックス開錠のための暗証番号をゲストごとに変更するなど対策を取らなかったために、キーボックスの暗証番号を複数の外国人グループで共有し、空き日を狙って無断で宿泊するといったようなことも起きています。
マンションの価値が下がる
マンションの住民だけが利用できる「バーベキューテラス」や「ゲストルーム」が備わっているマンションでも頻繁にトラブルが起こっています。
住民ではなく、外国人観光客である様々な国の人々が大勢で集まって共有部分や施設を占領すると、恐怖や不安、不快感を感じる住民が出るのは当然のことでしょう。
住民の親族などが利用できる共用施設「ゲストルーム」が、突然予約が取れなくなり調べてみたところ、ある住民が「民泊施設」として外国人観光客に貸し出していたというケースもあったようです。
民泊営業を禁止するマンションも増えている
マンションの住民を守るため、マンションの価値の低下を防ぐため、マンションの管理規約で民泊営業そのものを禁止しているマンションも増えています。
マンションの一室で民泊営業を行いたいのであれば、まず「管理規約」を確認し、トラブルになりやすい高級タワーマンション、オートロック完備のマンション、ファミリータイプのマンションなどは避けた方が良いでしょう。
近隣住民とトラブルになれば、最悪の場合、民泊の営業停止や撤退することになるからです。